自殺“緊急”対策シンポジウム(すでに終了しました。)
「自死遺族支援に向けて 遺族会のつながりを!」

日時) 2005年2月20日(日) 13時〜17時 *開場は12時30分
場所) 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟102号室
参加者) 150名 


【趣旨】
ネット心中や過労自殺の急増など、深刻化の一途を辿る自殺問題。しかし、年間自殺者が6年連続で3万人を超えているにもかかわらず、日本の自殺対策は、依然として立ち後れたままです。
自殺対策の柱のひとつである遺族支援も、自死遺族が増え続けていく中で、まったく進んでいません。重度のPTSDに苦しむ自死遺族にとって、遺族の会は唯一ともいえる「拠り所(癒しの場)」です。しかし、数十(百)万人いる自死遺族に対して、遺族の会は全国にわずか10団体ほど。ほとんどの遺族は、つらく苦しい気持ちを分かち合う人もなく、孤立しているのです。

ライフリンクは、自死遺族支援を充実させるには、遺族の会が全国各地で立ち上がり、また充実した運営を継続していけるようになることが重要と考えています。そこで今回、遺族の会同士が互いの経験を活かしながら連携し合えるよう、「遺族会のつながり」を全国に呼びかけていくことにしました。(これまではプライバシーの問題などがあり、実現しなかったはじめての試みです。)
自殺の問題は、従来の自殺対策では歯止めが掛けられない状況です。私たちは、今回の“緊急”シンポジウムを、全国の自死遺族を支援し、同時に連帯させ、今後の包括的な自殺対策を推進していくための足がかりにしていきたいと考えています。


【プログラム】
13:00-13:50  第一部 「基調講演」

    @清水 康之(ライフリンク代表)あいさつ「ライフリンクの目指すもの」
    A自死遺児大学生 体験談

14:00-15:30  第二部 「パネルディスカッション」

    @佐藤 まどかさん(親の自殺を語る会・大阪)
    A金子 久美子さん(れんげの会・福島)
    B西原 由記子さん(東京自殺防止センター・東京)
    C川野 健治さん(国立精神・神経センター 精神保健研究所)=「遺族会の現状と課題」
    D松井孝之さん(大阪府健康福祉部 統括主査)=「自殺対策における遺族ケアの位置づけ」
     コーディネーター 西田 正弘(ライフリンク副代表・あしなが育英会)

15:40-16:10  第三部 「会場での意見交換」

    @参加者相互の意見交換(少人数グループでの感想のシェア)
    Aいくつかのグループの発表(感想やパネリストへの質問など)

16:20-16:50  第四部 「会場からの質問を受けてのパネリストによる討議」